Franche-Conte地方(フランス東部)でHenri-Xavier Guillaumeが造るAuxerroisを翻訳家の鴻巣友季子が推すので今度飲んでみようと思った。
「酒質が強く、ミネラル感があり、こんなに標高の高い産地にしては、白桃の蜜のような香りがし、ほろ苦い雑味、ややねっとりしたテクスチュアが、もっと暖かいMaconnaisの(ドライな)Chardonnayか何かを思わせる」(文学界六月号)らしいので。
Auxerroisは、Pinot Blancの変異種。
Henri-Xavier Guillaumeは、元々苗木屋で、D.R.C.やLeroyやGeorge Roumierなどに苗木を卸している。
『カッパドキア・ワイン 銘醸地ブルゴーニュ誕生秘話』(薗田嘉寛 彩流社)は、「D.R.C.のRomanee-Contiを頂点とするCote-d'OrのPinot Noirの苗木は、じつはイスラム教の聖地トルコのカッパドキアから渡来した、という大胆な説のもとに書かれた異色小説」(前掲書)とのこと。